2024年7月28日日曜日

名誉毀損罪及び侮辱罪と、SNSにおける表現の自由

名誉毀損罪及び侮辱罪と、SNSにおける表現の自由

日時:2024年7月28日(日) 午前10:00~11:30
場所:ZOOMウェビナーにて開催

発表1「名誉毀損罪及び侮辱罪の国際⼈権法的評価」
UCアーバイン国際司法クリニック フェロー、弁護士(ニューヨーク州/現在は日本の弁護士登録はなし)

発表2「侮辱罪の深層分析」
OpenNet Korea理事、憲法学者(高麗大学/UCアーバイン教授)、弁護士(カリフォルニア州)

発表3「日本のネット上の違法有害情報対策」
弁護士(日本/ニューヨーク州)

内容:
 SNSをはじめとするインターネット空間における激しい人格的攻撃が日常化し、名誉毀損罪や侮辱罪の処罰・取締の強化が提唱される流れの中、これまでは「公人」として一定の攻撃的言及を受忍してきた政治家・政党の中にも、積極的に刑事告訴をしていこうという動きがある。一方で、そのような流れを懸念して、名誉毀損罪や侮辱罪を非犯罪化ないしは限定して、言論の自由への委縮効果のより少ない別の対抗手段を取ることを提唱する動きも世界には見られる。
 本ウェビナーでは、UCアーバイン国際司法クリニックがまとめた日本の侮辱罪改正についての最新レポートを、とりまとめ役の杉山日那子さんが紹介。インターネット空間の攻撃的な言論を取締る制度の強化が先進的立法事例として世界的に注目される一方で、政治家からの名誉毀損罪や侮辱罪での刑事告訴の多発が問題となっている韓国の状況について、朴景信さんが解説。それらについて、日本政府のオンライン誹謗中傷対策の制度設計にも携わった経験等から、上沼紫野さんがコメントした。

通訳:日本語と英語の同時通訳

参考資料:

2024年6月8日土曜日

電子書籍ストア等で相次ぐクレカ決済停止問題 ~情報法制と消費者保護法制の観点から解決策を探る~

演題:電子書籍ストア等で相次ぐクレカ決済停止問題 
    ~情報法制と消費者保護法制の観点から解決策を探る~

講師:境真良さんiU准教授/GLOCOM客員研究員)

(2024年6月8日(土)ZOOMウェビナー開催)

内容:
 同人系のマンガ等を取扱う日本の電子書籍ストアやコミッション・サービス等で、VisaやMasterの決済サービスが相次いで停止したり、クレカ会社の意向により取扱いのできないコンテンツが大量に削除されたことが、波紋を広げています。長年、日本政府のメディア・コンテンツに関する国際政策に携わってきた境真良さんに、この問題の背景と、今後の見通しについて語って頂きました。 

資料:スライド



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2024年3月10日日曜日

神奈川県青少年保護育成条例 勉強会

演題: 神奈川県青少年保護育成条例 勉強会



日時:2024年3月10日(日)13時~15時
場所:かながわ県民センター 603会議室
講師:平川麻紀さん(弁護士)、たち登志子さん(海老名市議会議員)


内容:
 有害図書制度を中心に、神奈川県の青少年条例についての勉強会を開催しました。条例の内容については弁護士の平川麻紀さんが、条例の制定や改正に関する地方議会の動きについては海老名市議会議員のたち登志子さんが、分かりやすく解説してくださいました。


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2023年12月12日火曜日

マンガ論争ファイナル!? 休刊の真相を編集長の永山が語る

  2007年の『マンガ論争勃発』以降、16年にわたってマンガを巡る様々な社会的論争を追いかけてきたメディア『マンガ論争』。2023年の冬コミ号をもって休刊となるその真相について、編集長の永山薫さんにスペースで語って頂きました。


マンガ論争ファイナル!?

(2023年12月2日にX・旧Twitterスペースにて開催)

2023年11月11日土曜日

講演「バーチャルアバターと表象批判を考える」

講師:リュドミラ・ブレディキナさん(人類学者)
日時:2023年11月11日(土)
ZOOMウェビナーで開催



 「バ美肉」をはじめとする "virtual gender bending practice" と、フェミニズム系の表象批判の摩擦の問題は、どう考えていくのがよいのか、国連インターネットガバナンスフォーラム2023の登壇などで話題の人類学者リュドミラ・ブレディキナさんに講演して頂きました。

■ スクリプト



参考:





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2023年9月29日金曜日

映画「春画と日本人」上映会 刑法175条(わいせつ表現規制)について考える

映画「春画と日本人」上映会
 刑法175条(わいせつ表現規制)について考える

日時:2023年9月29日(金)15時~17時
場所:参議院議員会館 講堂



 ドキュメンタリー映画「春画と日本人」の上映を通じて、刑法175条(わいせつ表現規制)のあり方について考えようという企画を参院会館で開催しました。近代以降の日本で、なぜ2015年まで春画の本格的な美術展が開催できなかったのか、これからの刑法175条はどうあるべきなのかについて、監督の大墻敦さんと参院議員の山田太郎さんが、会場の専門家とともにトークしました。



 また、今年公開される映画「春の画 SHUNGA」「春画先生」のプロデューサーである小室直子さんより、春画をとりあげる際の現在のメディアや展覧会の状況についてもご紹介をいただきました。(映画公開記念「銀座の小さな春画展」が10月21日よりギャラリーアートハウスにて開催)




事務局:
 特定非営利活動法人うぐいすリボン


映画紹介「春画と日本人」
21万人が熱狂した「春画展」
 日本初の大規模な春画展が、2015年9月、東京の小さな私立博物館「永青文庫」で開幕した。国内外で秘蔵されてきた貴重な春画約120点を一堂に集めて展示する画期的な試み。それまで年間2万人の来館者だった永青文庫に、3ヶ月の会期中に21万人が押し寄せた。女性来館者55%、5人に1人が図録を購入するという異例の記録を打ち立て、美術界の話題をさらった。
 開催までの道のりは困難を極めた。当初は、ロンドンの大英博物館で成功を収めた「春画展」の日本巡回展として企画されたが、東京国立博物館をはじめ国内の公私立博物館20館へ打診しても不調に終わった。海外で美術品として高く評価されている春画の展示が、なぜお膝元の日本ではすんなりと成立せず、小規模な私立博物館での開催となったのか。なぜ21万人もの熱狂的な観覧者が訪れたのか。映画は、展覧会を成功に導いた人々とともに「春画と日本人」をめぐる謎に迫っていく。



【作品情報】
監督・撮影・編集・製作著作:大墻敦
ナレーター:濱中博久
音楽:矢部優子・池田陽子・長谷川美鈴・長谷川武尚
サウンドデザイン&ファイナル・ミックス:Mick 沢口
カラー・グレーディング:堀井伊玖磨
アシスタント・プロデューサー:中澤祐子
協賛:国際日本文化研究センター
協力:国際浮世絵学会・文化資源学会
宣伝・配給:ヴィジュアルフォークロア 
【出演】
小林忠(国際浮世絵学会会長)、浅野秀剛(国際浮世絵学会理事長)、木下直之(東京大学文化資学研究室教授)、石上阿希(国際日本文化研究センター特任助教)、浦上満(永青文庫春画展実行委員、古美術商)ほか [肩書きは取材当時]
【クレジット】
文化記録映画『春画と日本人』
キネマ旬報ベストテン2018年文化映画第7位
製作年:2018年
製作国:日本
上映時間:87分
公式サイト:
コピーライト(C)大墻敦



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