2023年6月1日木曜日

寄附してくださっている皆様へ

 うぐいすリボンの活動をご支援くださり、いつもありがとうございます。

 2012年から10年以上にわたってクレジットカード寄附決済の代行をしてもらってきたCANPANさんが、このたび決済代行業務を廃止することになりました。毎月の継続寄附は、本日(6月1日付)の決済をもちまして終了となります。毎年1回の寄附につきましても、6月末日で終了となります。
 皆様からの、これまでのご支援に心からお礼を申し上げます。

 児童ポルノ禁止法案の漫画規制検討条項、TPP条約に端を発する著作権侵害罪の非親告罪化、緊急避難ブロッキング問題や、ダウンロードの違法化・犯罪化問題、児童ポルノ選択議定書ガイドライン策定や、新サイバー犯罪条約への対応などなど、皆さまからの毎月の寄附のおかげで、たくさんの仕事をすることができました。
 議員や専門家に働きかけ、新聞をはじめとするメディアに情報を提供することで、法律の制定や運用が少しでも表現の自由を尊重したものになるように何度も社会の流れを変えることができたのは、まさに皆様のお力です。

 本当に、ありがとうございました。

 うぐいすリボンの活動は、これからも続きます。刑法175条や有害図書制度の問題など、取り組むべき課題は山積みです。

 引き続き、うぐいすリボンをご支援くださるという場合は、決済会社コングラントさんから新しい継続寄付のプログラムに登録することができます。
 どうぞ、よろしくご検討くださいますよう、お願い申し上げます。


 皆様のご多幸をお祈り申し上げます。



2023年5月18日木曜日

オンライン・シンポジウム「寄附新法を考える」

 日時:2023年7月13日(木) 20時から22時


 安倍元総理の暗殺事件後、わずか半年ほどで成立した寄附新法(法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律)。旧統一教会や宗教法人に限らず、あらゆる法人・団体の寄付の勧誘を規制する内容となっています。被害の防止と一刻も早い救済が必要とされる中で成立が急がれたこの法律、国は立法にあたって団体等の活動の不当な規制とならないように配慮をしたとする一方、NPOなどのセクターからは、団体としての自由な活動や表現が規制されることへの不安も表明されました。
 有識者会議の構成員として議論に加わった民法学者の宮下修一さん(中央大学法科大学院教授)と、NPOの基盤整備側の立場として一律的な寄附規制に慎重な審議を求める意見表明を行った関口宏聡さん(NPO法人セイエン代表理事)に、お話をうかがいます。




講演② 関口宏聡さん(NPO法人セイエン代表理事)

パネルトーク(質疑に答えながら)

主催:特定非営利活動法人うぐいすリボン


資料:

 消費者庁寄附勧誘対策室 (逐条解説・解説動画等)

2023年3月30日木曜日

『Silicon Values』(ジリアン・ヨーク)ブックトーク

 うぐいすリボン主催ブックトーク「性表現の自由と規制をめぐって」

第3回『Silicon Values』(2022年12月収録)
 著者:ジリアン・ヨークさん(電子フロンティア財団 国際的表現の自由分野ディレクター)
 質問:スヴェトラーナ・ミンチェバさん(全米反検閲連盟プログラム顧問)


 うぐいすリボンでは、表現の自由に関係する様々な本の著者をお呼びしてのブックトークを実施しています。このシーズンでは、世界的に議論が激化している性表現をめぐる自由と規制の問題についてとりあげます。
 本シーズン第3回目の今回は、GoogleやAmazonなどの巨大IT企業が、国境を越えて表現の自由の生殺与奪を握る現在の社会を描いて世界的に話題になった『シリコン・バリューズ:監視資本主義下の表現の自由の行方』の著者であるジリアン・ヨークさんに登場して頂きました。


“Silicon Values: The Future of Free Speech Under Surveillance Capitalism”は、2021年にVersoBooksから出版され、韓国台湾などで既に翻訳版が出版されていますが、日本語版はまだ出ていません。

 書き起こしをnoteで公開しているので、こちらもあわせてご覧くださいませ。


 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

2023年3月18日土曜日

『はだしのゲン』はなぜ禁止されるのか?

 ZOOMウェビナー:
 『はだしのゲン』はなぜ禁止されるのか?

日時:2023年3月18日
講師:スチュワート ロナルド ジェフリーさん(マンガ研究者/大東文化大学教授)



内容:
 マンガ『はだしのゲン』は、日本国内や海外で平和教材に活用される一方、激しい忌避感情を引き起こし、学校図書館での提供の是非などをめぐって論争となることもしばしばありました。こうしたゲンをめぐる日本やアメリカでの小史を振り返りながら、その論争を紐解いていきます。

主催:うぐいすリボン


 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

2023年2月23日木曜日

地方条例によるインターネット書店規制問題を考える

ウェビナー
 「地方条例によるインターネット書店規制問題を考える」

講師:水谷瑛嗣郎さん(メディア法学者/関西大学准教授)
(2023年2月23日 開催)



内容:
 鳥取県で有害図書に指定された科学書が、大手インターネット書店の売場から撤去されて全国的に販売が中止されるなど、地方条例で有害図書・不健全図書に指定された書籍のインターネット上での取扱いを巡って新しい問題が起きています。一つの自治体による規制の決定が全国の他の地域にまで及んでしまう問題や、青少年への提供の規制のはずが成人でも買えなくなってしまう問題、特定地域の書店での物理メディアを想定した制度のはずが電子書籍の流通をも遮断し始めている問題などについて、メディア法学者の水谷瑛嗣郎さんに解説して頂きました。

関連報道(読売新聞オンライン):

 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

2023年2月20日月曜日

『青少年に有害!』(ジュディス・レヴァイン)ブックトーク

うぐいすリボン主催ブックトーク「性表現の自由と規制をめぐって」 第2回『青少年に有害! 子どもの「性」に怯える社会』(2022年11月収録)  著者:ジュディス・レヴァインさん(作家/ジャーナリスト)  質問:スヴェトラーナ・ミンチェバさん(全米反検閲連盟プログラム顧問)


うぐいすリボンでは、話題の本の著者をお呼びして、表現の自由と規制にまつわるブックトークを実施することになりました。第1シーズンは世界的に激論化している性表現の問題にフォーカスし、『ポルノグラフィ防衛論』『青少年に有害!』『シリコン・バリューズ』の3冊を取上げます。司会は、全米反検閲連盟(NCAC)プログラム顧問で、アートに関する表現の自由がご専門のスヴェトラーナ・ミンチェバさんです。

第1シーズン第2回目の今回は、2002年にミネソタ大学出版局から刊行され、ロサンゼルス・タイムス賞を受賞した『青少年に有害! 子どもの「性」に怯える社会』の著者である作家のジュディス・レヴァインさんに登場して頂きました。動画の中でも言及されているように、本書は発表されるやいなや、全米でペドファイルをめぐるパニック的な論争を引き起こすことにもなりました。


(字幕の一部に、2023年現在の定訳とは若干異なる訳語等がございます。ブックトークという企画の趣旨に照らし、2004年出版の日本語版となるべく同じ表現を用いました。ご了承ください。)

“Harmful to Minors: The Perils of Protecting Children from Sex”は、2002年にミネソタ大学出版局から出版され、2004年に日本語訳『青少年に有害! 子どもの「性」に怯える社会』が河出書房新社(東京)から出版されました。

トークの情報量がとても多く、字幕では入りきらなかったため、補足情報としてnote記事を公開いたしました。こちらもぜひご覧ください。


 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

『ポルノグラフィ防衛論』(ナディーン・ストロッセン)ブックトーク

うぐいすリボン主催ブックトーク「性表現の自由と規制をめぐって」 第1回『ポルノグラフィ防衛論』(2022年12月収録)  著者:ナディーン・ストロッセンさん(元アメリカ自由人権協会会長)  質問:スヴェトラーナ・ミンチェバさん(全米反検閲連盟プログラム顧問)


うぐいすリボンでは、話題の本の著者をお呼びして、表現の自由と規制にまつわるブックトークを実施することになりました。第1シーズンは世界的に激論化している性表現の問題にフォーカスし、『ポルノグラフィ防衛論』『青少年に有害!』『シリコン・バリューズ』の3冊を取上げます。司会は、全米反検閲連盟(NCAC)プログラム顧問で、アートに関する表現の自由がご専門のスヴェトラーナ・ミンチェバさんです。

第1シーズン第1回目の今回は、1995年にアメリカで出版され、その後の性表現をめぐる議論に大きな影響を与えた『ポルノグラフィ防衛論』の著者で、アメリカ自由人権協会(ACLU)の会長も務めたナディーン・ストロッセンさん(弁護士/ニューヨーク法科大学院教授)に登場して頂きました。ACLUは、アメリカを代表する人権団体であり、表現の自由の擁護についての確固とした姿勢で知られています。


(字幕の一部に、2023年現在の定訳とは若干異なる訳語等がございます。ブックトークという企画の趣旨に照らし、2007年出版の日本語版となるべく同じ表現を用いました。ご了承ください。)

“Defending Pornography: Free Speech, Sex, and the Fight for Women's Rights”は、1995年にScribner出版(ニューヨーク)から初版が出た後、2000年にニューヨーク大学出版局から改訂版が出版されました。2007年に、このニューヨーク大学出版局版を日本語訳したものが、『ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性』としてポット出版(東京)から刊行されています。

トークの情報量がとても多く、字幕では入りきらなかったため、補足情報としてnote記事を公開いたしました。こちらもぜひご覧ください。


 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。