2019年5月3日金曜日

『MANGAの自由 平成から令和へ』


平成時代のマンガ規制論争を振り返るインタビュー集『MANGAの自由 平成から令和へ』が、5月12開催「COMITIA128に出ます。
マンガ論争編集長:永山薫の他、前参院議員:山田太郎、AFEE編集長:坂井崇俊、うぐいすリボン理事:荻野幸太郎が結集。
 漫画家の竹宮惠子先生や赤松健先生を始め、平成のマンガ・アニメ・ゲーム等 (MANGA) 規制論争の歴史を知る人々に取材をさせて頂きました!

 表紙は何と竹宮惠子先生の「継がれゆく星」(『地球へ…』)より!

(表紙イラスト/竹宮惠子「継がれゆく星」より デザイン/山田久美子)


COMITIA128 (2019年5月12日) では1000円で販売します!
「ひ35b, AFEE」又は「マンガ論争特設ブース」でお求めください!


MANGAの自由 平成から令和へ』 

 (発行:表現規制史出版会)

MANGA表現の自由を守る闘いに終わりはない
彼らはどう戦い、何を勝ち取ってきたのか?
その歴史と未来を12人に訊いた!

目 次


■マンガ『令和元年のディストピア』/りーるー

■イマココにある歴史と未来/編集部

■巻頭ロングインタビュー

 竹宮惠子 (漫画家/日本マンガ学会会長) を囲んで
 「日本で漫画が発展した理由はコミュニティがあるからなんですよ」

11 人インタビュー

 赤松健 (漫画家) に訊く
 【創作表現規制問題】と【著作権強化による表現規制問題】
 「できれば漫画家主体で出版社と共同でプラットフォーム作ってくっていうのが、望ましい」

 水戸泉 (作家) に訊く
 【民間による規制問題】
 「そんな自主規制おかしいよ! 学園ものBL を取り戻した日」

 藤本由香里 (明治大学教授) に訊く
 【創作表現規制問題】
 「実在児童を守るということには、もちろん賛成だし、そこにこそ力を尽くしていきたい」

 伊藤剛 (東京工芸大学教授) に訊く
 【国連等からの外圧による表現規制問題】
 「内面を描くことと性を描くことというのは、思われている以上に密接な結び付きがある」

 山口貴士 (弁護士) に訊く
 【創作表現規制問題】と【著作権強化による表現規制問題】
 「昨今の海賊版対策に対して違和感があるのは自分たちでできることをやっているのかってことなんですよ」

 兼光ダニエル真 (翻訳家) に訊く
 【創作表現規制問題】と【国連等からの外圧による表現規制問題】
 「あなたの正義を伝えたいならば、既存の枠組みを勉強しましょう」

 山田久美子 (デザイナー/女子現代メディア文化研究会代表) に訊く
 【国連等からの外圧による表現規制問題】と【著作権強化による表現規制問題】
 「デザインも法律を作るプロセスも似ている。手法に固執していてはダメ。捨てる勇気も必要です」

 坂井崇俊 (AFEE編集長) に訊く
 【民間による規制問題】
 「どういう立場で文句を言えるかと言ったら、それは消費者しかないんですよ」

 廣田恵介 (ライター) に訊く
 【創作表現規制問題】
 「僕らは子どもの頃から、戦ってもムダだという教育ばかりを受けている」

 城所岩生 (GLOCOM客員教授) に訊く
 【著作権強化による表現規制問題】
 「柔軟な制限規定は開発のためにのみ限られています。これでは日本版フェアユースには程遠い」

 山田太郎 (前参議院議員) に訊く
 【結びに替えて】



(61ページに引用しているチラシの説明文に、イラストの著者を開田先生と紹介した記述がありますが誤りでした。お詫びして訂正いたします。)


追記(2019年8月)

 中村公彦さんによる書評がティアズマガジンに掲載されました。

2019年8月『ティアズマガジン』vol.129、35ページ