2017年4月19日水曜日

マンガがこれからも自由であるために

講演会告知:「マンガがこれからも自由であるために」
 日時:2017年7月8日(土)14時から
 場所:あうるすぽっと 会議室B (東池袋)
 講師:ジャクリーヌ・ベルント教授(ストックホルム大学)
 申込:こちらから (要申込)

 竹宮恵子氏らとともに、長年にわたって、マンガに対する検閲と戦ってきたジャクリーヌ・ベルント博士が、2017年4月にストックホルム大学の教授に就任しました。
 国連機関や海外報道機関を巧妙に利用して、マンガ規制の「外圧」が作られていく中、マンガがこれからも自由であるための道について講演をして頂きます。


ジャクリーヌ・ベルント
 ストックホルム大学教授(日本語、アジア文化)。
 1963年生まれ。旧東ドイツ、ベルリン出身。
 フンボルト大学ベルリンにおいて日本学と芸術学を専攻。1991年に同大学より美学でPh.Dを取得。来日後は、横浜国立大学助教授、京都精華大学教授、国際マンガ研究センター副長などを歴任。
 2001年に横浜で開催された「第2回児童の商業的性的搾取に反対する世界会議」においては、「漫画はCSEC(児童の商業的性的搾取)ではない」と題したワークショップを、社会学者の宮台真司氏、精神科医の斉藤環氏、哲学者の東浩紀氏らとともに開催した。



主催者からのお願い  今後も「表現の自由」に関する講演会等を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、コンビニ支払、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できますので、ぜひ御協力くださいませ。


2017年3月5日日曜日

日本文化の特殊性より、二次元エロとリアルエロの違いに着目を

日本の性暴力や性的搾取の問題に関する海外報道においては、マンガやアニメ等の性表現が取り沙汰されて、内外における表現規制強化の動きに利用されることがあります。この問題について、ヨーロッパにおける日本コンテンツの受容やファンダムの動向に詳しい ネラ・ノッパ博士(ルーベン大学) からお話をうかがいました。



日本の「二次元エロ」を扱った欧米の報道については、「二次元エロとリアルエロの関係を理解したくなければ話になりません」以上は、なかなか言えないと思います。

「メディアと現実は無関係」とはもちろん言えませんが、「メディアで描かれる犯罪行為が直接実際の犯罪行為を起こす」という考え方はおかしいです。
「窃盗罪の元にあるのは、ルパン三世やオーシャンズ11みたいなストーリーだ」と言うと、誰でも「あれ?そんなことないよ」とすぐ分かってくれます。
しかし、「性犯罪の元にあるのはエロマンガだ」と言うと、誰でも「うんうんなるほど」と一瞬も考えずに受け入れてしまうんですね。性犯罪だけが特別です。性犯罪の場合、「二次元エロとリアルエロには直接の関係がある」と信じている人が非常に多いです。

そういった意識が根強いのが、一番重要な問題だと思います。反論の中でもそれを強調すべきだと思われます。

BBCドキュメンタリーで見せられるエロマンガやJKビジネスそのものについてディスカッションをしようとしても、すぐに負けてしまうと思います。
相手が日本のことをあまり知らない人だと、エロマンガやJKビジネスはどうしても説明の難しいものなんです。(もちろんエロマンガとJKビジネスは、全然違う問題です。私自身、エロマンガは基本的に好きですけど、JKビジネスとか実際の未成年が巻き込まれることは全く別だと思います。しかし、このようなドキュメンタリーを見る人たちは、必ずエロマンガとJKビジネスを一緒にしてしまうんです。)

他の問題もあります。
欧米のジャーナリストは昔から「Look at this weird Japanese thing!」というストーリーが好きで、今回のドキュメンタリーもそうです。
日本のことを全く理解していない欧米のジャーナリストが成田空港まで飛び、すぐ近くにある東京都で適当に取材をしてしまうのを見ると、欧米人として恥ずかしいです。
しかし、この問題を反論の中で取り上げると、逆に抵抗が強くなる恐れがあると思います。
「このジャーナリストは日本のことを全く知らないのに」と言うと、「未成年の虐待は日本文化だから」と釈明しているように聞こえてしまう可能性が高いからです。

人々が、「二次元エロ」と「リアルエロ」の関係を理解していないのは、基本的に日本文化とは関係ない問題です。
このドキュメンタリーで問題とすべき点は、「日本」や「日本文化」や「日本の法律」ではないんです。
問題はジャーナリストが「二次元エロ」と「リアルエロ」の関係を理解していないことです。

難しいとは思いますが、私の個人的な意見としては、もし反論するなら、個別のドキュメンタリーの内容よりも、「二次元エロ」と「リアルエロ」の関係についての根本的な誤解を強調した方が効果的であると思います。
できることなら、ディスカッションのトピックを、「日本」から「ジャーナリストの誤解」に変更したいですね。日本についての誤解じゃなくて、二次元エロとリアルエロの関係についての誤解ですね。それが可能かどうかは分かりませんが。


ネラ・ノッパ
 翻訳者・研究者。日本と欧米の同人文化の比較研究が専門。ベルギー人。
(2017年3月5日)

2017年1月28日土曜日

創作表現規制問題の国際的状況

2017年1月28日に開催した講演会「創作表現規制問題の国際的状況」には、クリエイターや法律家を中心に、約60人の方が参加して下さいました。講師の兼光ダニエル真さんと、ご参加の皆様に、改めましてお礼を申し上げます。



演題: 創作表現規制問題の国際的状況 
講師: 兼光ダニエル真さん (翻訳家) 



日時: 2017年1月28日(土) 19時~20時30分 
場所: キャンパスプラザ京都 第2講義室 

内容: 
 日本の漫画・アニメ・ゲーム等の性表現について、国際機関や海外メディアなどから、規制を求める声が出ることがあります。翻訳家の兼光ダニエル真さんを講師にお迎えして、これまでの議論から見えてきた文化背景的な事情の解説と、最新の規制問題の動向の紹介をして頂きました。 

■ レジュメ 「創作表現規制問題の国際的状況」
■ 講演抄録 「創作表現規制問題の国際的状況」
 (2017年3月1日公開。3月5日一部修正)




主催: 
 NPO法人うぐいすリボン
共催:
関連資料:
皆様へのお願い

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