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2023年3月18日土曜日

『はだしのゲン』はなぜ禁止されるのか?

 ZOOMウェビナー:
 『はだしのゲン』はなぜ禁止されるのか?

日時:2023年3月18日
講師:スチュワート ロナルド ジェフリーさん(マンガ研究者/大東文化大学教授)



内容:
 マンガ『はだしのゲン』は、日本国内や海外で平和教材に活用される一方、激しい忌避感情を引き起こし、学校図書館での提供の是非などをめぐって論争となることもしばしばありました。こうしたゲンをめぐる日本やアメリカでの小史を振り返りながら、その論争を紐解いていきます。

主催:うぐいすリボン


 これからも講演会等の活動を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できます。ぜひご協力ください。

2015年5月17日日曜日

講演会「忘れられる権利」と「知る権利」の衝突

 2015年5月17日に開催した講演会「忘れられる権利と知る権利の衝突 ~実名報道、新聞データベース、図書館の今後を考える~」には、図書館関係者やマスコミの法務担当者を中心に、約80人の方が参加して下さいました。

 講師の大屋雄裕先生と橋場義之先生、事例報告をして下さったヤフー株式会社の吉田奨様、後援をして下さった日本インターネットプロバイダー協会様と日本図書館協会様、そして参加者の皆様に、御礼を申し上げます。



演題:
 「忘れられる権利」と「知る権利」の衝突
  ~実名報道、新聞データベース、図書館の今後を考える~

講師:
 大屋雄裕さん (名古屋大学教授)
 橋場義之さん (元上智大学教授/元毎日新聞編集委員)





日時:
 2015年5月17日(日) 14時~16時
場所:
 あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター) 3階 会議室B


内容:
 過去の報道などについて、「忘れられる権利」を根拠に、公開方法あるいは公開自体の制約を認めるべきか否かが議論になっています。
 これは、インターネット検索エンジンのあり方に限られた問題ではなく、新聞記事データベースや、図書館におけるバックナンバーの保蔵など、情報の収集や保管に関連する広い範囲に影響を及ぼす可能性のある論点になってきました。
 講演会の前半では、「忘れられる権利」とは何かについて、法哲学者の大屋雄裕先生に解説して頂き、後半では、日本における新聞記事データベース等のこれまでと今後について、新聞学者の橋場義之先生に解説をして頂きました。


講演1:

「忘れられる権利」:欧州の現状と個人情報保護 (大屋雄裕)




講演2:

新聞社のニュース図書館 (橋場義之)




 また講演終了後には、ヤフー株式会社ネットセーフティ企画部長の吉田さんから、「検索結果の非表示措置の申告を受けた場合のヤフー株式会社の対応方針」についての紹介をして頂きました。


主催:
 (特活)うぐいすリボン

後援:
 (一社) 日本インターネットプロバイダー協会
 (公社) 日本図書館協会

写真提供:
 マンガ論争編集部



  皆様へのお願い

今後も講演会等を継続するために、皆様からの寄付を必要としています。クレジットカード、コンビニ支払、銀行振込、ゆうちょ振替で簡単に決済できますので、ぜひ御協力くださいませ。




2014年5月19日月曜日

ゲンとアンネと図書館の自由

 講演スライド「ゲンとアンネと図書館の自由」を公開いたします。
 このスライドは、2014年4月27日に開催された「第18回静岡県図書館交流会」での、NPO法人うぐいすリボン副代表:佐久間美紀子の報告を、一部加筆・修正したものです。

2012年10月22日月曜日

堺市立図書館BL小説廃棄要求事件を振り返る

 10月14日の講演会「堺市立図書館BL小説廃棄要求事件を振り返る」は、120人以上の方が受講してくださいました。
 講師の上野千鶴子先生、寺町みどり先生、御来場くださった皆様、後援をして下さった太田出版さま、まことにありがとうございました。



演題:堺市立図書館BL小説廃棄要求事件を振り返る
日程:2012年10月14日(日)13:00~15:00
場所:日比谷図書文化館コンベンションホール

内容:
 堺市立図書館で2008年に起きたBL小説廃棄要求事件の際に、図書の排除に抗議して監査請求を行った上野千鶴子さん、寺町みどりさんをお招きし、事件について振り返っていただきました。

講師:上野千鶴子(東京大学名誉教授)
   寺町みどり(「ジェンダー図書排除」究明原告団・事務局)


 今回の講演会では、最初に上野先生から、

① 図書館から特定のテーマ・特定の著者の本の排除を要求する運動が全国的に発生している。

② 「ジェンダー」に関連した問題が、政治的にホットなテーマになってくると、それが一種の踏み絵のように機能して、「ジェンダリーフリー派」とみなされた人物の著書が、図書排除要求の対象となった。他にも従軍慰安婦の問題などで同じようなことが起きた。

③ それらの運動は、インターネットで最新情報やノウハウを拡散し、地方議員を使って図書館行政に圧力をかけるなど、無視できない勢力となっている。

と、堺の事件の背景にある、全国的な図書排除要求運動の概要解説があり、この事件に自分が積極的に関わることになった経緯が語られました。




 さらに問題点として、フェミニズムの内部が分裂しており、ジェンダー図書排除には反対していても、BLのような性表現を擁護することには批判的な意見が存在することも踏まえた上で、

「イマジネーションを規制してはならない」
と、創作表現規制への反対姿勢を、

「新しい歴史教科書だって、図書館から排除されてはならない」
と、価値中立的な「知る権利」の重要性を

「フェミニズムは敵ではありません」
と、ジェンダーの話題を怖がるオタクたちへのメッセージを、

印象的な言葉で語っていました。



【関連資料】

 堺市立図書館、BL本5500冊排除騒動の顛末 『創』5月号(上野千鶴子)

 『む・しの音通信』No.68(2008.12.5発行) 特集:「ジェンダー図書排除事件」

 堺市立図書館の5706冊の「特定(BL)図書排除リスト」
 (図書館から排除された「BL小説」には、性描写の全く無い作品も含まれていました)

 みどりの一期一会 「ジェンダー図書排除事件」

 上野千鶴子さんインタビュー「ポルノがレイプを煽ってはいません」






【寄付のお願い】
 今回の講演会の冒頭、上野千鶴子先生から、
「図書排除の問題で講演に呼ばれたことは、驚くことなかれ、今回が初めてです」
とのご紹介がありました。

 それどころか自治体によっては、上野さん自身が「歩く有害情報」扱いされていて、男女共同参画系のNPOが講演に呼ぼうとしても、行政からNGを食らって企画がボツになることが多いんだとか。
 その他の自治体でも、「ジェンダー」の問題が絡む論争的なテーマは避けられて、最近の講演依頼は「お一人様」の話題ばかりだそうです。

「うぐいすリボン」のように賛同者からの寄付金のみで運営されるNPOの強みは、こうした「外圧」を受けずに済むという点にあります。
 行政や特定企業への資金依存は、「論争的」であること自体をタブーとして封印することになりかねないというリスクを抱えているのです。
 うぐいすリボンは、「表現の自由」に関する各種啓発イベントを全国各地で開催しています。今後も活動を継続していくために、皆様からの支援が必要です。
 次の世代に「自由な社会」と「豊かな文化」を伝えるため、ぜひ御協力くださいませ。
http://www.jfsribbon.org/p/blog-page_5.html


【追記】2025年7月13日
 米国のクラウドファンディングのプラットフォームを利用した寄付については、そのプラットフォームを経由して、「助成金」という形でうぐいすリボンに計上されております。

2011年10月23日日曜日

図書館と「知る自由」 『タイ買春読本』事件とその後


うぐいすリボン東京講演会(2011年10月23日)より

図書館と「知る自由」 『タイ買春読本』事件とその後
佐久間美紀子(NPOうぐいすリボン理事/元・静岡市立図書館司書)





配布資料(PDF)




■参考資料
 『タイ買春読本』と「図書館の自由」に関する記録

2011年9月21日水曜日

『「図書館の自由」と「有害図書制度」を考える』レポート


今年2月に行われた佐久間美紀子さんの講演『「図書館の自由」と「有害図書制度」を考える』のレポートを、参加者のtibizuさんからいただきました!

 
『「図書館の自由」と「有害図書制度」を考える』レポート.pdf

佐久間さんからも「大変に良くまとまったレポートで、これがあれば私はもう話さなくてもいいかも。というか、10月にはこれのさらに先を話さなくてはならないのですね(プレッシャー・・・)。」とコメントをいただいてます。ぜひご覧ください。





■参考資料
 『タイ買春読本』と「図書館の自由」に関する記録