2012年1月18日水曜日

寄稿「表現規制への問いかけ」


東海大学文学部教授 河井孝仁


 昨年12月17日に行われたうぐいすリボン浜松講演会で行われたパネルディスカッションのコーディネーターを務めました。内容は性的表現などを理由とするアニメへの規制をどのように捉えるのかという問題が中心になっていました。なかなか楽しい意見交換ができたのですが、そのときの感想などを含め、漫画・アニメ・ゲーム等に対する表現規制の問題について何か書くようにという荻野さん指令がありましたので、ちょっと考えたことなどを記してみたいと思います。  パネルディスカッションを終えた後に「豊かなコンテンツのための裾野としての多様性を保持するために一律規制は疑問。自主規制の際の透明化の必要性なども議論。面白かった」というツイートをしたのですが、今も同じ考え方をもっています。

2012年1月11日水曜日

寄稿「メディアの自主規制 ソフトローの倫理を考える」


静岡大学情報学部講師 原田伸一朗

 去る20111217日、アクトシティ浜松で開催されたうぐいすリボン浜松講演会にて「メディアの自主規制 ソフトローの倫理を考える」と題しまして、1時間ほどお話をさせていただきました。近年のテレビアニメを中心に「自主規制」の現状をご紹介するとともに、そうした自主規制を「ソフトロー」という枠組みで捉え、そのあり方を倫理的視点から考えるという内容です。
「ソフトロー」は、法学の世界で注目を集めている概念です。「やわらかい法」という意味ですが、従来の硬い「法」とは異なり、国家権力によって強制されない、自発的に従うことで担保されるような柔軟なルールのことで、「自主規制」もその一つです。

2012年1月2日月曜日

講演会:「表現の自由と知的財産権の衝突」の告知

演 題:
 表現の自由と知的財産権の衝突
 ~違法DL処罰化と著作権侵害非親告罪化を考える~

日 時:
 2012年02月25日(土) 18:00~21:10
場 所:
 文京シビックホール3階 会議室1・2
講 師:
 白田秀彰 氏 (法政大学社会学部准教授)
主 催:
 うぐいすリボン

参加無料

参加申込みは、こちらから
http://kokucheese.com/event/index/24141/


 著作権がご専門の法政大学准教授:白田秀彰先生を講師に向かえ、昨今話題の「違法DL処罰化」や「著作権侵害非親告罪化」の問題について講演して頂きます。

 インターネット上での著作物の利用や、パロディ同人誌をはじめとするいわゆる「二次創作」の扱いなど、「表現の自由」と「著作権」が衝突する論点が、中心になる予定です。


 【追記】
こちらのイベントは無事終了しました。
当日の様子はこちらから