「北海道と滋賀県における有害図書制度の運用に関する論点解説」
日時:2018年6月23日(土) 17時から18時30分
場所:キャンパスプラザ京都(第3講義室)
講師:曽我部真裕 教授 (京都大学大学院法学研究科)
2018年6月23日に京都で開催した「北海道と滋賀県における有害図書制度の運用に関する論点解説」講演会は、約60人にご参加頂きました。冒頭には『あの日のエロ本自販機探訪記』の著者の黒沢哲哉さんからお話を頂き、また終了後の記者懇談会には『エロマンガ表現史』の稀見理都さんにも急遽参加して頂くなど、中身の濃い会合にできたのではないかと思います。
【写真 左:黒沢さん、右:稀見さん(顔写真を公開していないためアイコン)】
参加者の皆さんと、黒沢さん、稀見さん、そして講師を引き受けて下さった京都大学教授の曽我部真裕さんに、改めて御礼を申し上げます。
2018年3月に、北海道知事が『エロマンガ表現史』を、滋賀県知事が『全国版あの日のエロ本自販機探訪記』を、有害図書として相次いで指定しました。いわゆる「エロ本」や「エロマンガ」からの引用箇所もあるものの、調査・研究を目的とするまじめな文章が中心の書籍であると評価する立場からは、そうした性質の本にまで有害指定を拡大することついて懸念の声も出ています。
そこで、本講演会では、憲法学・情報法学がご専門で、自治体の指定図書制度にも詳しい、京都大学教授の曽我部真裕先生をお招きして、今回の指定についての論点を解説して頂きました。
また、『全国版あの日のエロ本自販機探訪記』の著者である作家の黒沢哲哉さんにもご登壇を頂き、本書の執筆の背景や、指定について思うところなどをお話し頂きました。
主催:NPO法人うぐいすリボン
共催:表現規制を考える関西の会
資料:
当日のレジュメ
公開用スライド
参加者のブログ記事:
「北海道と滋賀県における有害図書制度の運用に関する論点解説」メモ
関連資料:
「北海道・滋賀県の有害指定問題」(公文書・報道等の一覧)
「青少年健全育成条例による有害図書類規制についての覚書」
報道等:
京都新聞〔エロ「研究」書も有害図書? 滋賀県など指定に疑問の声〕
「図書館の自由(第101号 2018年8月)」 日本図書館協会
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